役員慰労退職金は、役員の功労をねぎらうという重要な意味を持つため高額になりがちです。
それではその支払いに耐えられる金銭をどこから捻出すればよいのでしょうか。
生命保険を活用
将来的な役員の退職を見計らって20年後に1億円の退職金を支払う予定をたてたとします。
退職金の支払いは先のことですので、今から1億円を用意しておく必要はありませんが、支出に備えて少しずつ積み立てをしておく必要はあるでしょう。
この際に、よく使われるのが生命保険です。
例えば、生命保険会社との契約で、20年後に1億円の生命保険金が支払われるようにした場合、毎月の支払う保険料のうち、半分が経費となり、半分が積立金として計上されます。
そして退職金支払いのため生命保険を解約したときには、受け取った保険金から積み立てていた金額を控除した金額が雑収入として計上され、課税の対象になります。
しかし同時に退職金を支払うことで収入と経費が両建てとなりますので、保険の解約に対する会社の税負担はなくなります。
したがって法人は、毎月の保険料について経費を計上することで毎期の税負担を軽減し、役員退職時には退職金を経費に計上でき、さらに役員の退職金原資を準備することができます。
また、役員は功労金を退職金として受け取ることで、退職所得控除という比較的大きな控除を取ることができ、大きな金額の収入を低い所得税率で受け取れることになります。
生命保険加入の注意点
生命保険の毎月の保険料は加入する時期、期間、保険金の額によって大きく変わってきます。
適正な金額ついてシミュレーションを行いますので、いつでもどうぞお気軽にご相談ください。

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