250%定率法のうたい文句
平成19年に導入された250%定率法は、国際的なイコールフッティングを確保し、投資の促進を図るためのものでした。
今年はこれを「200%定率法に変更する」というのが政府の方針ですが、それでは国際的なイコールフッティングや投資の促進が損なわれることになります。
減価償却のようなベーシックな制度は措置法的な、朝令暮改的時限立法には馴染みません。
均等償却開始時期がはやまる
250%定率法による償却では、
①期首帳簿価額に250%定率法の償却率を乗じた額よりも
②期首帳簿価額に「法定耐用年数-経過年数」で除した額が上回ると
償却方法は、250%定率法から残余期間均等定額法に切り替わります。
均等定額法への切り替えは、250%定率法の場合、耐用年数10年であれば8年目から、耐用年数15年であれば11年目から開始されます。
もし、改正案の200%定率法も250%定率法と同じ仕組みなのであるとすると、耐用年数10年であれば7年目から、耐用年数15年であれば9年目から均等定額法に切り替わることになります。
切り替え時期が早まることになります。
200%定率法の定率法期間
200%定率法について同じ視点でチェックすると、耐用年数が長くなっても、辛うじて半分以上の期間について定率法となっています。

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