マメに通帳の記帳は行いましょう
いよいよ確定申告の季節になりました。
会計事務所では、青色申告を行うクライアント様からは預金通帳のコピーなどを頂戴します。
受け取った通帳で意外と多いのが、「合計記帳」や「未記帳分合算」などの記載です。
これらは金融機関により呼び方は異なりますが、一定の期間、一定の件数を超える場合に、取引ごとの明細を通帳に記入せず、まとめて記帳されるものです。
最近はネットで入出金や残高の確認をする方も増えているので、お忙しい方は、銀行に記帳に行く機会も減ってきているかもしれません。 
都市銀行の「合計記帳」の呼び方
        摘要記載 基準日・条件等
みずほ  未記帳分合算 年4回・100件以上
三菱東京UFJ 合計記帳 年2回・一定数以上
三井住友 おまとめ記帳 年2回・100件以上
りそな 一括 年2回・30件以上
この「合計記帳」になっていると、確定申告の所得計算に必要な会計帳簿を作ることができません。
そのため、「合計記帳」部分の明細のお取り寄せをお願いすることになります。
大抵の場合、無料で取引明細は入手できますが、1週間ぐらいかかることもあります。
「しまった」ということにならないよう、マメに通帳は記帳しましょう。
「通帳レス」も登場していますが…
もっとも、都市銀行でも最近は、取引明細をすべてパソコンや携帯で確認を行う通帳不発行型の預金口座も登場しています。
都市銀行の「通帳レス」預金口座
     名 称 保存(最大)
三菱東京UFJ Eco通帳 2年分
三井住友 Web通帳 15か月分
りそな TIMO 13か月分
これらの口座は、金利や手数料の優遇をするものもありますが、取引明細の閲覧期間があり、それを過ぎるとデータを見ることができなくなります(ネット銀行の場合でも、同様の閲覧期間制限を設けているところもあります)。
データを保存する習慣がない方は、昔の記帳内容を見る場合は、「合計記帳」の手続きと同様、金融機関から取引明細を入手することになります(この場合は、所定の手数料等が必要です)。
通帳レスの口座やネット銀行の口座でも、定期的にデータ保存や取引明細を印刷しておくことをおススメします。

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