覚えていますか?3年前のこと・・
今年と同じように衆参ねじれ国会だった平成20(2008)年では、予算案と予算関連法案は、2月29日夜の衆院本会議で与党の賛成多数で可決され、参院に送付されました。
憲法の規定により、予算案だけは、30日後に年度内自然成立したものの予算関連法案は大幅に遅れ4月30日になって衆議院での3分の2の再議決をもってようやく成立しました。
3月31日に登場した「つなぎ法」
当時、3月31日までに法律の適用期限が失効してしまう、いわゆる「日切れ法」は100以上ありました。
それで、与野党合意できるものに限り「つなぎ法」を作り、2か月間、日切れ期限を延長することにし、3月31日に急遽衆参両方で決議しました。
これにはガソリン税、軽油税など取り込まれなかったので、ガソリンスタンドの大盛況があったことは記憶の隅にあることでしょう。
今年の予算国会の予測可能性
すでにマスコミも税制関係の業界紙誌も予算関連法案のみならず予算そのものの3月31日の年度内成立に暗雲などと報じており、今年の通常国会は過去に例を見ないような展開になるのではないかと危惧されています。
予算は自然成立の規定があるので衆院議決30日後に成立させることだけはできるでしょうが、予算関連法案については、「つなぎ法」でまた対処するのでしょうか。
予測されるのは、もっと性質の悪い、ただダラダラと未成立状態がいつまでも続くということです。
与党に衆議院での3分の2の再議決勢力が保持されていないので、そのままでは国家機能の破綻です。

当法人は当業務日誌で発信した情報について正確な情報をお伝えするように努力をしますが、誤り・正確さ・取引の正当性などについては、当法人およびその情報提供者は一切の責任を負いません。

記事を読まれた方又は第三者が当該業務日誌に記載されている情報などに基づいて被ったとされるいかなる損害についても、当法人およびその情報提供者は損害賠償その他一切の責任を負担致しません。

記事の内容についてのご質問はお問い合わせのページよりお願いいたします。

ご質問の内容によっては有料でのご対応、もしくはご返答いたしかねる場合がございますので、あらかじめご了承ください。