「そんかとくか人間のものさしうそかまことか佛さまのものさし」とは相田みつをの言葉ですが、会社にとっての「ものさし」とは、どんなものが考えられるでしょうか?
会社は誰のもの?
会社の所有権はもちろん株主にありますが、中小企業の多くは、株主=社長ですので、この意味では、会社は社長のもの、ということができます。
また、お客様や取引先に必要とされなければ、売上はあがらず会社は存続できないのですから、お客様等のものといえますし、生産、営業活動等の企業活動は社員の力がなくては行えず、社員もそれにより生活の糧を得るという側面からは、社員のものである、といえます。
さらには、公器として地域社会に貢献する存在であるべきことを考えると、地域社会のものともいえます。
そして、企業活動を通じこれらの利害関係者に貢献していくためには、適正な利益が必要です。
したがって、適正な利益がでているかどうかが、会社にとってのひとつの「ものさし」と言えるでしょう。
適正な利益とは
会社の利益には、粗利益、営業利益、経常利益などいくつかありますが、一般的には経常利益を指すことが多いと思います。
この経常利益が適正にでているかどうかを測る指標に、「総資本利益率」(ROA)があります。
総資本利益率とは
{経常利益/(総負債+自己資本)}×100の算式で求めることができます。
(総負債+自己資本)は総資産と同じですので、いくらの元手でいくら稼いだのか、すなわち、利回りの計算です。
この利回りが低ければ、利益がでていても、適正(儲かっている)とは言えないでしょう。
例えば、製造業の業界平均は2.1%ですが、それ以上を目標にしましょう。

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