持ち主不明の年金記録はまだ4割以上ある
老後に受け取る年金の受給資格について、平成19年には基礎年金番号に統合されていない持ち主不明の年金記録が、5095万件存在していました。
ねんきん定期便等で照合が進みましたが、25年当初でもまだ2200万件の不明の記録が残っています。
持ち主不明の年金記録を結びつけるためには、本人しかわかり得ない昔の事情等を自分自身で確認するしかありません。
心当たりの記録を年金事務所に申し出する必要があります。
年金記録を確認するには
ねんきん定期便やねんきんネットを見て未加入となっている期間がある場合は、漏れや誤りが含まれている可能性があります。
ねんきんネットを利用するには、利用登録とID発行で氏名、生年月日を入力すれば、持ち主不明の記録の中に入力した条件に一致する記録があるか検索できるようになっています。
高齢の方などは、家族やケアマネージャー等のIDでも依頼者に変わって調べることもできます。
年金記録の確認チェックリスト
記録確認のため、次のチェックリストで自分の記録に未加入期間があるなど、気になる方はチェックをしてみましょう。
働いていなかった方
・学生だったとき国民年金に加入していた
・夫(妻)の扶養家族であったが国民年金に加入していた(S61年3月以降)
働いていた方
・退職後、結婚し、姓が変わった
・色々な名の読み方がある
・事情により本名でない名前で勤めていた
・転職のたびに年金手帳を発行し、統合していない
・同じグループ会社で転勤、出向をした
・勤務先が合併、社名変更、倒産があった
・保険の外交員、期間工等で勤めていた
・保険料を納付したはずなのに未納である
・標準報酬額が実際と異なっている
特に漏れや誤りが発見されることが多いのは次の3つで9割を占めています。
・転職のたびに年金手帳が発行された
・会社を退職後結婚して姓が変わった
・色々な名前の読み方ができる
以上のような原因がありますので、もう一度自身の記録を確認してみましょう。
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