求人倍率は人手不足を反映
厚生労働省の発表では今春4月の有効求人倍率は1.48倍であり、バブル期のピークだった1990年7月の1.46倍を上回ったとされています。
有効求人倍率は全国のハローワークで仕事を探す人1人当たり何件の求人があるかを示します。
1974年2月の1.53倍以来の43年ぶりの高水準と言うことです。
そしてこれは7月現在でも1.52倍と5か月連続で高水準が続いています。
企業の求人は増加する半面、求職者数は減少しており企業の「人手不足」がますます増加していると言うことです。
このような状況でも良い人材を確保するために企業はどのようなことに取り組むのがよいでしょうか。
就活生が見ているもの
東京商工会議所の「中堅・中小企業の新入社員意識調査」によると「入社した会社を選んだ理由」との問いには「仕事の内容が面白そう」(44.2%)、「職場の雰囲気が良かった」(39.3%)、「自分の能力、個性が活かせる」(37.0%)が上位となっています。
注目したいのは4割近くが「職場の雰囲気が良かった」を理由に入社していることです。
仕事の内容は容易に変えられませんが、職場の雰囲気を明るく働きやすいものに変える事は可能かもしれません。
公益財団法人 日本生産性本部の「職業のあり方研究会」の「新入社員の調査結果でも「パワハラが無い事を就職先の条件」とする傾向がみられると言います。
就活生と接する社員の対応が大事
このように職場の雰囲気が人材確保に重要であり、就活生に対する企業側のアプローチを見直してみることが良いでしょう。
社員の対応(面接者、他の社員、受付等)の対応や内部の雰囲気が好感の持てるものは何かを検討してみるのも良いでしょう。
実際、先の商工会議所の調査では29.6%が「採用担当者や社員に好感が持てた」事を入社の理由に挙げています。
就活生に限りませんが、中途採用に応募してくる方に対してもにこやかで親切な対応をすることが大事でしょう。
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