平成30年度税制改正により、平成32年分の所得税から年末調整で新しい申告書が必要となります。
これは「基礎控除」の見直しによるもので、「給与所得者の基礎控除申告書」と呼ばれるものです。
基礎控除の見直しは、次のようになります。
① 給与所得控除や公的年金等控除の控除額⇒10万円引下げ
② 基礎控除の控除額⇒10万円引上げで48万円
③ 合計所得金額2,400万円(給与だと年収2,595万円)を超える高所得者については、基礎控除の控除額が少しずつ減り、合計所得金額2,500万円(給与だと年収2,695万円)を超えると0円
「給与所得者の基礎控除申告書」には、次の事項を記載し、給与支払者に提出します。
① 給与等の支払者の氏名又は名称
② 居住者のその年の合計所得金額の見積額
③ その他財務省令で定める事項
おそらく、平成31年分の年末調整で、「平成32年分 扶養控除等(異動)申告書」と一緒に提出することになると思います。
これから数年は、年末調整事務、源泉徴収事務が大きく変わっていきますので、注意が必要です。
(1)平成29年分までの年末調整 二種類
① 給与所得者の扶養控除等(異動)申告書
② 給与所得者の保険料控除申告書兼配偶者特別控除申告書
(2)平成30年分の年末調整 三種類
配偶者控除・配偶者特別控除の改正により、保険料控除申告書と配偶所控除等申告書が分離されます。
① 給与所得者の扶養控除等(異動)申告書
② 給与所得者の保険料控除申告書
③ 給与所得者の配偶者控除等申告書
(3)平成32年分からの年末調整 四種類
基礎控除の改正により、「基礎控除申告書」が新設されます。
① 給与所得者の扶養控除等(異動)申告書
② 給与所得者の保険料控除申告書
③ 給与所得者の配偶者控除等申告書
④ 給与所得者の基礎控除申告書
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