昨年ころから実用化され始めたAI(人工知能)技術は、ブームとなっていきそうな勢いです。
日増しに報道や出版物も増えていますが、AIが発達すると雇用との関係は今後どうなっていくのでしょうか。
労働者の半数が機械に仕事を奪われる
2016年に発行されたリクルートワークス研究所の機関誌「Works」No.137に「同僚は、人工知能」というAIと雇用についての記事が掲載され話題を呼びました。
それによると日本では今後、労働人口の49%がAIやロボットにより代替される可能性が高いと言っています。
労働者の半数が仕事を失うとなるとは驚きです。
そのような未来が来るとすると企業では何が起こるのでしょうか。
仕事が減ったら配置転換で乗り越えてきた
日本の労働の歴史では1980年代のME革命や1990年代のIT革命の際も業務が一新され、従前の雇用は大量に失われました。
しかしMEやITに従事する新たな雇用が創出されたので日本型終身雇用に守られた労働者の再配置(社内配転等)がなされ、大量の失業者が発生する結果にはならなかったということです。
ただしAI、ロボット技術との違いは、
①技術の発達速度の速さ
②雇用創出にはそれほどつながらない
等が言われており、懸念されています。
今後の時代に備えた雇用を考える
労働法が現在の内容である限り企業はたとえAIによって自社の職務が削減されても社員の雇用を守るための努力は必要になるでしょう。
それなしには整理解雇が有効になることはないかもしれません。
もちろんAIが導入されても絶対雇用維持しなければならないと言うことにはならないでしょう。
ここはAIと共存するための知恵や工夫が必要となってくるのでしょう。
前述の「Works」No.137でも生産性向上等、新しい働き方の提案がなされています。
来るべき時代を意識しておく必要があると言うことでしょう。
記事を読まれた方又は第三者が当該業務日誌に記載されている情報などに基づいて被ったとされるいかなる損害についても、当法人およびその情報提供者は損害賠償その他一切の責任を負担致しません。
記事の内容についてのご質問はお問い合わせのページよりお願いいたします。
ご質問の内容によっては有料でのご対応、もしくはご返答いたしかねる場合がございますので、あらかじめご了承ください。