行政と産学協同で新卒の就職支援
このたび厚生労働省では、以下のような「新成長戦略に向けた三段構えの経済対策」を行うこととなりました。
(1)新卒者が利用しやすい「専門のハローワーク」を設置して、学生と既卒者の就職を支援する
(2)ハローワークや労働局を中心に地域における新卒者の就業支援についての企画・立案を行うための「新卒者就職応援本部」 (構成員はハローワーク、地方公共団体、労働界、産業界学校等関係者)を各都道府県労働局に設ける。
(3)「新卒者就職実現プロジェクト」として、新卒者を正規雇用した場合の奨励金支給や企業実習を体験させる取り組みを始める。
新卒者企業実習推進事業の取り組み
これは、
(1)新卒者をインターンシップとして受け入れる
(2)企業実習の場を提供し、中小企業と学生とのマッチングを促進する
ことを目的として行われ、学生が企業イメージを持ち採用意欲の高い中小企業に目を向け、応募企業や職種を広げ就業活動できるよう、応募前に体験実習できる機会を設けます。
対象となるのは
(1)大学等を卒業年次又は卒業後3年以内の既卒者(平成20年3月以降の卒業生)
(2)ハローワークに求人を出している企業
(3)原則10日(最短3日から最長1ヶ月まで)程度を実習させた場合
であり、実習期間や受け入れ人数に応じて謝金が支給されます。
助成金支給の対象となる事もある
企業実習を実施可能な企業は、求人票にその旨を記載、提出し、企業実習の内容の説明を受けます。
実習終了後に学生が当該企業に就職を希望する場合は、ハローワークより職業紹介が行われます。
その後、正規雇用で一定期間雇い入れれば、奨励金が支給される場合もあります。
新卒の内定率はこのところ低迷を続けていて、学生にとって厳しい状況ですが、このような時期は中小企業にとって若者を採用するチャンスでもあります。
若手を育成し、事業発展につなげたいとお思いの時は採用計画を立ててみてはいかがでしょうか。
 

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