路線価とは
土地に値段を付けるために道路に値段をつけます。これが路線価です。
すべての土地の評価に役立ちますので、固定資産税評価額や相続税評価額の算出に利用されています。
固定資産税評価額のためには固定資産税路線価があり、相続税評価額のためには相続税路線価があります。
土地の値付け方法
路線価に土地の面積を乗じた値が土地の評価額になります。
ただし、これはきれいな地形の土地に限ってのことで、変形のもの、過小過大のもの、制限つきのものなどには評価減額し、角地など利便性に優れるものには評価増額します。
路線価を付けるための作業
新聞によると、今年の相続税路線価作定のために「全国約38万地点の標準宅地」の価額を定めたようです。
1997年は42万地点・2000年は40万地点・2003年は41万地点と変わってきていますが、膨大な作業があるようです。
標準宅地とはきれいな形の土地で、路線価に面積をかけるだけで評価額になる土地で、地域特性の類似の地域の中の主要な街路に接している宅地をいいます。
従って、標準宅地の価額がきまると、主要街路の路線価もおのずと定まることになり、それに比較衡量すれば他の街路の路線価も定まっていくことになります。
公示価格・基準地価格
1月1日の公示価格、7月1日の基準地価格というのもありますが、これらは公示地点や基準地地点と言われる特定の標準宅地の㎡価額を公表するものです。
公示地点は全国で、1998年30,600地点・2000年31,000地点・2003年31,866地点・2007年30,000地点・2008年29,100地点あり、基準地点は全国で、1998年30,500地点・2000年27,725地点・2003年27,725地点・2007年24,374地点あります。
これをみると、相続税路線価の標準宅地数が十数倍多いことがわかります。公示地点とか基準地地点のほかにその計の6倍以上の独自の標準宅地を定めています。
相続税路線価は精度が高いということでしょうか。

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