リース取引とは
リース取引には、ファイナンスリースとオペレーティングリースがあります。
ファイナンスリースとは貸し手が借り手のために資金を出して資産を購入し、借り手に貸与すると言う仕組みで、資金を融通すると言う意味でファイナンス(金融)と呼ばれています。
一般的にリースと言うと、このファイナンスリースを指します。
一方オペレーティングリースとは貸し手が持っている資産を期間を定めて貸与すると言う、基本的には長期レンタルシステムです。
ですからオペレーティングリースの経理処理は、原則リース料支払い時の賃借料です。
代表的な例がレバレッジドリースと言われ節税商品として売りに出されている、航空機のリース取引です。
ファイナンスリースとは
ファイナンスリースには所有権移転ファイナンスリ-スと所有権移転外ファイナンスリースがあります。
所有権が最終的に借り手に移るかどうかで判断します。
所有権移転ファイナンスリースは最終的に所有権が借り手に移りますから、経理処理は固定資産の購入と同じ扱いとなります。
所有権移転外ファイナンスリース
現在組まれているリース取引の多くは所有権移転外ファイナンスリースです。
その内容は、契約終了後も所有権は借り手に移らず、契約期間中の解約が認められず、解約する場合は残債を全て支払うと言うものです。
経理処理は選択制
従来このリースの経理処理はリース料支払い時の賃借料処理でした。
しかし、「中途解約が認められず残債は解約時に全て支払う契約は、契約時に多額の負債を簿外処理していることとなるので、会計上いかがなものか」との指摘を受け、税務上も平成19年の税制改正で所有権移転外ファイナンスリースは原則資産の購入となり、償却はリース期間定額法での均等償却となりました。
ただし中小零細企業の事務負担を軽減すると言うことで、税務上は従来通りの処理も認めております。
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