子ども手当の支給が始まる
政府は今年度から「中学卒業までの子ども一人当たり年31万2千円(月額2万6千円)の「子ども手当」を支給すると発表しています。
22年度は半額の月額1万33円支給としていますが、支給は22年6月及び10月と23年2月に各々の月の前月まで、その後は6月に2、3月分が支給される予定です。
子ども手当の月額2万6千円を0歳から15歳まで受給し続けたとすると468万円になります。
子どもが2人なら936万円、累計額をみると額の大きさがわかります。
賃金で支払われている家族手当
ここで、企業が支給している「家族手当」について考えてみましょう。
会社員に扶養されている配偶者や18歳未満の子(又は高校生まで)に賃金として家族手当を支給している企業も多く、子ども手当と家族手当も受けられるとなると、子どものいない人から見るとかなり手取り額の差が出ると感じる人もいるかもしれません。
また、この先子ども手当の支給が続くならば財政確保のため扶養控除や配偶者控除の廃止もありそうです。
企業としては家族手当をどう考えるのがよいのでしょうか。
各企業に応じた家族手当の考え方
景気低迷で生産高や労働時間も減り、手取りの収入が減少している勤労世帯では、定額の家族手当が給料額の中に占める割合が高まっています。
今後の政治の動きもあり先行きは不透明ですが、子ども手当の支給が続いて行くのなら、家族手当は見直しや廃止もあり得るという考え方も出てくるかもしれません。
もちろん一方では政府の方針に関係なく家族手当は支給していくという企業もあるでしょう。
各企業の事情や経営者の考え方、社員の反応等いろいろな事態を考慮して検討する課題となるかもしれません。

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