「簿記」といえば、企業の経理担当者や経営者、銀行員や投資家、会計士や税理士など、お金にからんだ特定の職種に必要な知識だと思っていませんか?
そもそも「簿記」とは、お金の入出金を記録するルールを定めたもので、「帳簿に記録すること」が言葉の由来と言われています。
したがって、お小遣い帳や家計簿、預金通帳も、立派な「帳簿に記録する=簿記」なのです。
意識していなくても、私たちは日常的に簿記にふれているのですね。
簿記には、単式簿記と複式簿記の2種類があります。
単式簿記とは、お小遣い帳や家計簿、預金通帳のことで、「入金-出金=残高」という収支だけを記録する方法です。
一方、複式簿記とは「入金-出金=残高」という収支を記録するだけでなく、収支の経緯、お金や物品の動き等といった相手とのやりとり、つまり取引ごとに記録します。
10万円の入金があった場合を例にとります。
複式簿記では、入金があった「原因」と入金の『結果』という2つの要素を具体的にしていきます。
入金に至った原因が、商品を売って得たのであれば「売上」、銀行等から借りてきたのであれば「借入金」です。
その結果、通帳に振り込まれたのであれば『預金』、現金でもらったのであれば『現金』です。
≪商品を売った代金が振り込まれて預金口座にある≫という取引だったら、
原因と結果を組み合わせ、『預金』と「売上」を選んで表現すればよいのです。
上記の例は入金=お金が動いていてわかりやすいですが、お金が動かない取引も、売掛金、引当金、減価償却などの用語を使って表現していきます。
企業や自営業ではどんな取引が起こり得るのか、その取引を複式簿記ではどう表現するのか等を学んでいくのが、簿記検定です。
難易度によって、4級から1級まであります。
集中して勉強すれば、誰でも身につけることができます。
興味がわいた方は、ぜひ簿記の本を手に取ってみてください。

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