“正しい判断”は、決断、実行、成果獲得に至る第一歩です。

SWOT分析や3C分析などを使って経営分析を行なうのは、正しい経営判断を行ない、中期経営計画、年度経営計画や、経営目標、施策を決断、実行し、事業成果を得るためです。目標管理制度の運用においても、常にこのような“正しい判断”を必要とする場面に遭遇します。

しかし、“正しい判断”を誤らせる要因は多く存在しており、それらに注意しながら対処して行かなければなりません。

“誤った判断”が起きる原因

一般に“誤った判断”が生じる原因には

次の事柄が挙げられます。

①判断意図の誤り(その判断の結果、何を決めようとするのか、典型的にはコンプライアンスに反する決断を意図している場合などは、判断誤りに直結します)

②視点の誤り(物事を見る時、悪いところを探す視点、言い換えれば荒さがしの視点で見るなど)

③感覚の使い方の誤り(憶測、先入観をもって判断するなど、あるがままの事実を見ようとしない)

④追求不足の誤り(物事が起きた原因の表面だけを見て、本質的原因を追究しようとしない誤り)

“正しい判断”のポイント

上記のような誤りを防ぎ、“正しい判断”を行なうには次の努力が必要です。

①倫理観、道徳心に裏付けられた正しい意図に基づいて、状況事実を見る視点を設定する。

②“三現主義”で、憶測・先入観を排除して状況事実を見る。

③現象に囚われず、本質的原因まで掘り下げて追求する(なぜなぜ5回の原因分析などを活用する)

④“正しい判断”が将来に影響を及ぼす場合、想像力を働かせ、将来の状況事実まで見通して判断することが必要になる。

経営者・管理者の留意点

チームで判断を共有する場合、メンバーの見た事実を基に、衆知を集めて共通の判断に至る柔軟なアプローチを行なう必要があります。

場数を踏ませて、正しい判断に慣れさせることが大切です。

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