最近のエコブームの浸透はすさまじいものがあります。
どこもかしこもエコだらけ、エコポイントに自動車の補助金、エコカー減税、ショッピングバッグ(エコバッグ)などなど・・・
「環境にやさしい商品へ」と買い替え需要を促進することが、果たして本当に地球に優しくなるのか、その製品を生み出すための化石燃料の消費と研究開発費を考えれば、耐久消費財の購入による景気回復のために政府に踊らされているだけのような感覚に陥りそうになります。
エコエコと騒がず、本当に必要なものを購入することがエコにつながるのではないかと思ったりもしています。
太陽光発電による電力の買い取り
地球温暖化対策として最近注目を浴びているのが太陽光発電です。自宅にソーラーパネルを設置し、太陽光で充電、生活関連の電力を供給するとともに余剰の電力を電力会社が買い取ってくれるという制度です。
また補助金もあり、太陽発電を新築家屋に設置するには、おおよそ200万円くらいの投資が必要と言われていますが、その補助金として、例えば公称最大出力が3.5kwのシステムの場合、7万円/kW×3.5kW=24.5万円が受け取れます。
売却したときの税務
太陽光発電により電力を家庭内に供給し、さらに余剰電力が出た場合、電力会社が買い取ってくれることになっていますが、この買い取りの収入は所得税の対象となります。
所得の区分は、個人事業に関わる設備から電力を売却した場合には事業所得、自宅の設備から電力を売却した場合には、雑所得となります。
また、給与所得者も電力の売却やその他の雑所得の合計が20万円を超える場合には確定申告の必要があります。
現実には
この設備の一般家庭での発電量は、日照時間や家庭の電力消費量にもよりますが、各家庭の全ての電力をまかない、さらに余剰を編み出すほどの力は出ないのではないかと思われます。大きな設備投資ですので、補助金や電力買い取りに目を奪われず、計画的なシミュレーションや資金繰りをしていくことが重要です。

当法人は当業務日誌で発信した情報について正確な情報をお伝えするように努力をしますが、誤り・正確さ・取引の正当性などについては、当法人およびその情報提供者は一切の責任を負いません。

記事を読まれた方又は第三者が当該業務日誌に記載されている情報などに基づいて被ったとされるいかなる損害についても、当法人およびその情報提供者は損害賠償その他一切の責任を負担致しません。

記事の内容についてのご質問はお問い合わせのページよりお願いいたします。

ご質問の内容によっては有料でのご対応、もしくはご返答いたしかねる場合がございますので、あらかじめご了承ください。