“ヤル気”とは、個々の社員、またはチームが、担当する仕事に主体性を持って取り組んでいること、言い換えれば取り組み意欲が高いことをいいます。
そのような社員は、多くの場合、年齢・学歴・経験年数などに関係なく、社内にいますが、トップがそのような人材の存在を的確に知って事業に活用できているとは限らず、その発見と活用は企業の存続・発展にとって誠に重要です。
つまり、経営者の“腕の見せどころ”の一つと言えましょう。
社員が望んでいること
“ヤル気”のある社員は、
「仕事の体験を通じて自分の成長・能力向上を図りたい」
「成果をあげ、事業に貢献し、役割・グレードの昇級・昇給などによって認められたい」
また、
「より高度
な欲求として事業の発展に自分の能力を活かし、自己実現を図りたい、そのためのチャンスを会社が与えてくれれば是非とも参加したい」
と考えています。
つまり、会社の戦略実現への旺盛な参加意欲を持っているのです。
人材発見のカンどころ
“ヤル気”は外見からは見えにくいものですが、あえて外見から見ようとすれば、社員の“眼の輝きと積極的発言・行動”で分かります。
しかし、それは経営者がたまたま見かけることであり、正確であるとは言い切れません。
かなり正確に“ヤル気”のある人材、それも意気込みだけでなく、トップが与えた役割を深く理解し、思考レベル・能力発揮の行動レベル・成果のレベルで実現できる人材を、的確に発見するには、“発揮能力と成果の可視化と評価”を行うことが必要になります。
人事考課・目標管理制度における業績評価・達成度評価は、人材発見の面から見れば、1次的な評価にあたります。
実践的な人材発見の施策
より的確に“ヤル気”のある人材発見を行うには、実際の経営課題を示して、その解決方法を考えさせ、例えば10分以内で要点をトップの前で発表させ、評価することが、総合的に実践的能力を見て人材を発見する適切な方法と言えるでしょう。
これは「社員が望んでいること」に応えるとともに「会社の将来を担う人材を見つけるトップのニーズ」をも満たす施策になりますから、一石二鳥の上策となります。

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