最近、政府により実施された景気対策には、ある共通項があるようです。
いくつか概要を掲げますので、見つけてください。
一般住宅の住宅ローン控除
住宅ローンを利用して、今年及び来年中に住宅を新築等し居住した場合、年50万円、10年間で最大500万円所得税が減税されます。
また、控除額を所得税から引ききれない場合は、残額を翌年度の住民税から年最大97,500円控除できます。
認定長期優良住宅の住宅ローン控除
建物の耐久性を高めるために建築コストがかさむと考えられることから、一定の条件のもと、一般住宅の住宅ローン控除より約20%割増で控除が受けられます。
ローンがない場合でも、最大100万円の税額控除が受けられます。
特定の長期所有土地等の所得の特別控除
今年及び来年中に、日本国内の土地等を取得し、その後5年超所有してから譲渡し、譲渡益が出た場合、所得から1,000万円の特別控除が受けられる制度です。
エコカー減税
最近、テレビCMでおなじみですが、例えば、平成17年排出ガス基準75%低減レベルで平成22年度燃費基準+20%達成のハイブリッド車を購入する場合、自動車取得税と自動車重量税が全額免除され、なおかつ、一定の条件で補助金が最大25万円支給されます。
エコポイント
エアコン、冷蔵庫、地上デジタル放送対応テレビのうち統一省ラベル4つ星以上のグリーン家電を購入するとエコポイントを取得でき、申請によりエコポイントと商品券などとを交換できる制度です。
共通するのは……
これらの制度を眺めていて感じるのは、「持つもの」だけがその恩恵を受けられるということです。
つまり持つものにやさしい制度です。
持たざるものは、定額給付金でガマンしろということでしょうか?
一億総中流時代が終焉した今、今は持てないが、あきらめず頑張れば持つことができる、このような層の人々に夢を持たせる税制や政策こそが、日本の将来を明るくするのではないでしょうか?
 

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